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未経験からネイリストになるには?必要な資格や取得方法を解説【ネイリスト監修】

おしゃれや美容に関心のある方にとって、ネイリストは魅力的な職業のひとつです。
その一方、ネイリストになるには何をすればよいかについては、あまり知らない方も多いのではないでしょうか。

ネイリストを目指すなら、「特別な学校に通ったり、資格を取ったりする必要はあるのか」「どのような就職先があるのか」など把握すべき情報は数多くあります。具体的な仕事内容や平均的な給料なども事前に知っておきたいところです。

そこで本記事では、未経験からネイリストになる方法や主な仕事内容、代表的な資格、給与相場などについて解説します。

未経験からネイリストになるには?基本の流れを紹介

未経験からネイリストになるには、以下の流れで就職を目指すのが一般的です。

  1. ネイルの知識や技術を身につける
  2. 資格を取得する
  3. ネイルサロンに就職する

ここでは、それぞれのステップの詳しい内容を解説します。

ネイルサロンで働くネイリスト

1.ネイルの知識や技術を身につける

ネイリストとして働くには、ネイルの知識や技術をしっかりと身につけることが大切です。趣味のセルフネイルや友人・家族への施術経験があったとしても、プロとしてお客様に接するためには、確かな専門知識と技術が求められます。

未経験からネイリストを目指す方の多くは、ネイルスクールや専門学校で基本的な知識や技術について学び、サロンに就職してから実践で求められる知識や技術を習得しています

ただし、ネイルスクールや専門学校に通わなくてもネイリストになることは可能です。未経験可の求人情報を掲載しているネイルサロンも多く見受けられます。
働き方は、正社員やパート・アルバイトのほか、契約社員などもあります。

アルバイトやアシスタントとして、サロンで働きながら技術を身につけ、ネイリストを目指すのも選択肢のひとつです。また、学校に通う場合でも、サロンでアルバイトとして働きながらネイリストの仕事を間近で見れば、自身の技術向上に大いに役立つはずです。

2.資格を取得する

ネイルの知識や技術を身につけたら、次はネイリスト関連の資格を取得するのがおすすめです。ネイリストは資格が必須の職業ではありませんが、多くのネイリストは何らかの関連資格を取得しています。

「未経験・無資格可」でスタッフを募集しているネイルサロンもありますが、やはり資格を持っていたほうが採用されやすくなります。資格は、自分のスキルを客観的に証明する、強力なアピール材料になるからです。
すでにネイルサロンで働いている場合も、資格取得は職場での評価や待遇の向上につながります。お客様にとっても資格の有無は、ネイリストへの信頼感や安心感を左右する大きな要素です。

詳しくは後述しますが、ネイル関連の代表的な資格としては「JNECネイリスト技能検定」や「JNAジェルネイル技能検定」などが挙げられます。

3.ネイルサロンに就職する

資格を取得した後は、ネイルサロンに就職するのが一般的な流れです。求人情報を確認し、自分が働きたい環境やサロンの条件を吟味しながら応募します。資格が必要な求人も多いため、応募要件をしっかり確認することが大切です。

面接に合格すれば、晴れてネイリストとしての活動が始められます。
将来的に独立開業やスクール講師になることを希望する場合も、まずはネイルサロンで施術や接客の経験、サロン運営のノウハウなどを学んでから、次のキャリアを目指すことをおすすめします

未経験者がネイリストになるための資格を取得する方法

未経験者が資格を取得する方法は、主に3つあります。

  1. 美容専門学校に通って資格を取得する
  2. ネイルスクールに通って資格を取得する
  3. 通信講座で学んで資格を取得する
  4. 独学で資格を取得する

ここでは、それぞれの方法の特徴やメリット・デメリット、どのような人に向いているかなどを解説します。

1.美容専門学校に通って資格を取得する

美容専門学校にはネイル科やネイリストコースなどがあり、プロの講師からネイルの専門的な知識や技術が学べます。
昼間課程以外に夜間課程や通信課程を設けている場合もあるので、働きながら学びたい方はそうした学校を探しましょう。

費用相場

150万~300万円程度(2年制の場合)

期間

昼間課程・夜間課程で2年以上、通信課程で3年以上

メリット

美容専門学校に通う大きなメリットは、プロの講師による直接指導が受けられることです。実技だけでなく理論も体系的に学べるため、基礎から応用までしっかりと学べます。
試験対策も手厚いので、検定に合格しやすくなります。

自分と同じようにネイリストを目指す学友が数多くそばにいることで、学習意欲を保ちやすいのもメリットです。

また、美容専門学校は、トータルビューティー科の中にネイルの科目が組み込まれていることも多いので、ネイル以外の美容の知識や技術も学べます。就活サポートが受けられるのも大きな点です。

デメリット

美容専門学校では幅広い美容の知識と技術が学べる分、ほかの方法よりも費用が高い傾向にあります。また、最低2年以上の通学が必要なため、資格取得までの時間が長くなる点もデメリットです。

さらに、ネイル以外の美容分野もカリキュラム内容に含まれるため、ネイルに特化した学習を望む場合は、効率が悪いと感じるかもしれません。

美容専門学校が向いている人は?

美容が好きで、ネイル以外にも幅広い美容分野に興味がある方には、美容専門学校がおすすめです。

学校によっては、ネイリストになるために重要なネイリスト技能検定1級やジェルネイル技能検定上級取得のほか、メイクアップやエステ関連の資格を取れる場合もあります。また、プロの講師による手厚い指導やサポートを受けたい方、資格取得に向けて効率的に学びたい方にとっても魅力的な進路です。

2.ネイルスクールに通って資格を取得する

ネイルスクールではネイルケアやカラー、ハンドマッサージ、接客マナーなど、ネイリストに必要な知識と技術を集中的に学べます。
学校によって費用やカリキュラム内容、教育の質が大きく異なるため、学校選びに際しては慎重に比較検討することが大切です。

費用相場

5万~100万円程度

期間

半年~1年半程度

メリット

ネイルスクールの大きな魅力は、ネイル技能試験の対策が充実しており、資格取得に直結するカリキュラムが組まれている点です。日本ネイリスト協会(JNA)認定の講師が在籍していることも多く、専門知識とともに現場で役立つ技術を学べます。

また、週3日・土日祝のみ・夜間のみなど、カリキュラムの自由度が高いのもメリットです。一部のスクールは予約制やフリータイム制を導入しており、自分のペースで学習を進められます。
美容専門学校と比較して通学期間が短く、費用が安い傾向にあるのも魅力です。就職支援も期待できます。

デメリット

ネイルスクールは、ネイルの知識・技術の修得に特化しているので、そのほかの美容関連の知識や技術は学べません。また、国の許認可が必要な教育機関ではないため、スクールによって授業や講師の質に差があります。

ネイルスクールが向いている人は?

ネイルスクールが向いているのは、短期間で効率よくネイル関連の資格を取得したい方です。特に、働きながら学びたい社会人や、家事・育児と両立したい主婦にとっては、カリキュラムの柔軟性が大きな助けになります。

また、費用を抑えつつ、実践的なスキルを身につけたい人にも適しています。美容専門学校と同じく、一緒に学ぶ仲間がいる環境で刺激しあいながらネイリストを目指したい方にもおすすめです。

3.通信講座で学んで資格を取得する

テキストやDVDなどの教材を使って、資格取得のための知識や技術を学ぶ方法です。ネイル道具一式や練習用の材料などもセットになっていると、費用が高くなる傾向にあります。

費用相場

3万~50万円程度

期間

6カ月程度

メリット

通信講座は、自宅やカフェなど好きな場所で学べるので、仕事や育児などで学校に通うのが難しい方でも、隙間時間でネイルの知識や技術を修得できます

また、ネイルスクールよりも費用を安く抑えられることが多いので、資金に余裕がない人でも始めやすいのがメリットです。検定試験に対応した材料や道具一式が届く通信講座を選べば、一から自分でそろえる手間もかかりません。

学習方法としては独学に近いですが、講師に添削の依頼や質問をしたり、修了書を発行してもらえたりする場合もあります。

デメリット

通信講座は基本的に、届いた教材をもとに個人で学習するので、プロの講師の技術を見たり、直接指導してもらったりする機会がほぼありません。練習のためのモデルも自力で探す必要があるので、実技の練習にも苦労します。

また、試験対策の授業などもないので、美容専門学校やネイルスクールに通う人と比べ、資格取得のハードルが高くなるのもデメリットです。就職支援もあまり期待できません。

通信講座が向いている人は?

通信講座が向いているのは、自分のペースでネイルについて学びたい方です。特に、通学の時間が取れない忙しい社会人や、主婦の方などにおすすめします。

講座の受講可能期間に限りがあるため、期間内に修了できるよう、しっかりと自己管理ができる方も通信講座に向いています。

4.独学で資格を取得する

スクールや通信講座を使わず、検定試験の公式テキストや問題集、動画などを活用し、一人で勉強してネイルの知識や技術を身につける方法もあります。

費用相場

5~15万円程度(教材や道具の費用)

期間

人によって異なる

メリット

独学の最大のメリットは、ほかの方法と比べて費用が抑えやすいことです。

また、通信講座とは違って受講可能期間が決まっていないので、自分の都合にあわせて学習を進められます。最近では、ネイルについての解説動画も動画サイトで充実しつつあります。

デメリット

独学のデメリットは、学習効率が悪く、技術や知識の不足・誤解が生じやすいことです。独学の場合、勉強すべき範囲や必要なテキストなどの情報収集、材料・道具の購入、練習モデル探しに至るまで、すべてを自分でこなさなくてはなりません。

相談する人がいないため、何から始めたらよいのか、何を購入する必要があるのかがわからず、スタートの時点でつまずく可能性もあります。プロから直接指導してもらう機会もないので、やり方が合っているのかわからず自信をなくしたり、疑問が解決できなかったりといった問題も起こりがちです。

また、美容専門学校やスクールが実施しているような試験対策の授業やサポートもないため、特にハイレベルな知識や技術が求められる上級資格の取得が難しくなります

独学が向いている人は?

独学が向いているのは、学習費用を抑えたい方です。独学ならば教材や道具以外にはお金がかからないので、経済的に余裕がない方でもネイルの勉強を進められます。

また、すべてを自分で管理する必要があるため、自己管理能力が高い人や自発的に勉強できる方にも向いています。とはいえ、上記のデメリットが大きいため、プロのネイリストを目指すなら、なるべくほかの選択肢をとることをおすすめします。

ネイリストが資格を取得するメリット

ネイルサロンでネイルのデザインを選んでいる様子

先述のように、ネイリストは国家資格が必要な職業ではないため、法的には無資格でもネイリストになれます
とはいえプロのネイリストを目指すなら、資格を取得しておいて損はありません。資格取得によって得られるメリットは、以下の3つです。

  1. 業務で必要な知識や技術が身につく
  2. 就職や転職でアピールできる
  3. 就職先によっては給与アップにつながる

1.業務で必要な知識や技術が身につく

第一のメリットは、資格勉強を通じて、ネイリストとして必要な知識や技術を体系的に身につけられることです。試験では理論的な知識だけでなく、実技面でも実際のサロンワークに必要な技術が問われるため、試験準備をする中で業務に直結したスキルを修得できます。

資格があったほうがお客様も安心しやすいですし、自分自身も自信を持って施術しやすくなるはずです。
また、漠然と成長を目指すよりも、「上級資格を取得する」などの具体的な目標があったほうが、スキルアップの効率やモチベーションは高くなります。

2.就職や転職でアピールできる

就職・転職活動でアピール材料にできるのもメリットです。
ネイルサロンの求人条件には、「ネイリスト技能検定2級以上」や「ジェルネイル検定初級以上」などが含まれているケースが少なくありません

たとえ資格を条件としていない求人でも、無資格者よりも資格保持者のほうが採用されやすいです。そのため、資格を取得しておくと希望するサロンで働ける可能性が高まります。

3.就職先によっては給与アップにつながる

資格取得は、給与アップという実益につながることもあります。というのも、サロンによっては資格手当を支給している場合があるからです。

また、歩合制を採用しているサロンなら、上級資格の所持などがリピーターや指名の増加につながり、給与に還元される可能性もあります。
給与の多寡は、仕事へのモチベーションを左右する大きな要素です。資格手当や給与のしくみなどはサロンごとに異なるので、就職先を探す際にはきちんと確認しておきましょう。

ネイリストになりたい人が取得したい代表的な資格3選

ネイルの施術をしている様子

ネイリストの代表的な資格としては、以下の3つが挙げられます。
これらの資格は求人の応募資格になっていることも多いので、ネイリストを目指すなら、まずはこれらの資格取得から始めるのがおすすめです。

  1. ネイリスト技能検定
  2. JNAジェルネイル技能検定試験
  3. ネイルスペシャリスト技能検定試験

1.ネイリスト技能検定

実技試験と筆記試験によって、ネイリストとして正しい知識と技術が身についているかどうかを判断する試験です。
1997年スタートと歴史があり、内容も実践的であるため、多くのネイルサロンが本資格の取得を求人の応募条件としています。主催は公益財団法人である日本ネイリスト検定試験センター(JNEC)です。

試験は1~3級の3種類に分かれており、3級では基礎的な知識と技術2級ではネイルサロンで通用する知識と技術1級ではトップネイリストとして活躍できる知識と技術の有無が問われます。

主催者

日本ネイリスト検定試験センター

資格の種類

1級・2級・3級

受験資格

  • 1級:JNECネイリスト技能検定2級取得者
  • 2級:JNECネイリスト技能検定3級取得者
  • 3級:義務教育を修了した者

試験の実施回数

  • 1級:春期・秋期の2回
  • 2級/3級:春期・夏期・秋期・冬期の4回

費用

  • 1級:12,500円(税込)
  • 2級:9,800円(税込)
  • 3級:6,800円(税込)

合格率
※2023年秋期までの累計

  • 1級:39.22%
  • 2級:43.04%
  • 3級:84.98%

※2024年11月時点
※引用:JNECネイリスト技能検定

「ネイリスト技能検定とは?3級から1級までの試験内容や難易度について徹底解説」
▷「ネイリスト技能検定試験3級合格ガイド!試験内容・合格率・勉強法を解説
▷「ネイリスト技能検定2級とは?試験内容・合格するためのポイント
▷「ネイリスト技能検定1級とは?取得するメリットや高難度といわれる理由、試験内容を解説

2.JNAジェルネイル技能検定試験

JNAジェルネイル技能検定試験は、近年のジェルネイル需要の高まりに伴い導入された、ジェルネイルに関する知識と技術を問われる検定試験です。
こちらの資格も、多くのネイルサロンが求人の応募条件としています。

試験は初級~上級の3種類に分かれており、初級では基礎的な知識と技術中級ではネイルサロンで通用する知識と技術上級ではジェルネイルのプロフェッショナルとして活躍できる知識と技術の有無が問われます。
公式の発表はありませんが、一般に合格率は初級で70%、中級で60%、上級で45%程度といわれています。

主催者

日本ネイリスト協会

資格の種類

初級・中級・上級

受験資格

  • 上級:JNAジェルネイル技能検定試験中級取得者
  • 中級:JNAジェルネイル技能検定試験初級取得者
  • 初級:義務教育を修了した者

試験の実施回数

6月・12月の2回

費用

  • 上級:16,500円(税込)
  • 中級:13,200円(税込)
  • 初級:9,900円(税込)

※2024年11月時点
※引用:JNAジェルネイル技能検定試験

▷「ジェルネイル技能検定試験とは?ネイリスト技能検定試験との違い、級別の概要を解説

3.ネイルスペシャリスト技能検定試験

I-NAIL-A(インターナショナルネイルアソシエーション)が主催する検定試験です。
合格することで、国際水準でネイルの知識と技術があることが認定されます。資格の種類はレベル別に5種類あり、初心者向けがA級・SA級、プロ向けがPA級・AA級・AAA級です。

PA級・AA級・AAA級は試験内容が共通しており、実技試験での点数によって階級が決定されます。
PA級は60点以上、AA級は70点以上、AAA級は80点以上が合格基準です。A級およびSA級の合格基準は共に80点以上です。筆記試験もありますが、どの級も50問中40問以上の正解(80点以上)で合格となります。

受験要件が緩く、飛び級制度があるので、いきなりPA級・AA級・AAA級を受験することも可能です。

主催者

インターナショナルネイルアソシエーション

資格の種類

A級・SA級・PA級・AA級・AAA級

受験資格

義務教育を修了した者(未修了者は保護者の承諾書が必要)

試験の実施回数

8月・11月・1月(2024年度)

費用

  • A級:11,000円(税込)
  • SA級:13,200円(税込)
  • PA級/AA級/AAA級:16,500円(税込)

※2024年11月時点
※引用:ネイルスペシャリスト技能検定試験

ネイリストの仕事内容

ネイルサロンで施術をしている様子

ネイリストのメインの仕事は、お客様の爪をお手入れしたり、装飾したりして美しくすることです。ただし、ネイリストの仕事は接客や施術だけではありません。サロンを運営するには、施術以外の仕事(サロンワーク)も大切です。
▷「ネイリストの仕事内容とは?1日の流れや主な就職先、やりがいを徹底解説

施術に関する仕事内容

ネイリストの主な施術内容は、ネイルケア・ネイルカラー・ネイルアートの3種類です。
ネイリストは最初にお客様へカウンセリングし、希望のメニューやデザイン、爪の状態などを確認した後で対応する施術を行います。

ネイルケアとは、爪の長さや形を整えたり、甘皮を処理したりして、自爪を美しく健康的にする施術です。手だけでなく、足の爪やその周辺の肌のケア(フットケア)も行います。なお、傷んだり欠けたりした爪を補修する施術は、リペアと呼ばれます。

ネイルカラーは、カラーポリッシュやジェルを使って爪をカラーリングする作業です。現在のネイルサロンでは、特にジェルネイルが主流となっています。ジェルネイルは見た目が華やかなだけでなく、長持ちしやすく、爪の保護にも役立つので非常に人気です。

ネイルアートはシールやストーン、ネイルチップなどを使って爪を装飾する施術です。スカルプチュアと呼ばれる付け爪の一種を用いて、爪に長さを出すこともあります。ネイリストとして働くなら、こうしたスキルやアイテムを効果的に使う技術を身につけることが必要です。

施術以外の仕事内容

ネイリストの仕事は、施術だけではありません。開店準備や店内の清掃、道具のお手入れなど、さまざまな庶務が発生します。
これらの仕事は、サロンを適切に運営し、お客様が快適に過ごせる空間をつくるために欠かせない業務です。

受付や事務の担当者がいない場合は、予約対応やカルテ作成、売上管理や備品の管理・発注などの作業もこなさなくてはなりません。SNSやホームページの運用などを行うこともあります。

庶務の内容はサロンによって異なるため、少しずつ覚えていきましょう。

ネイリストの給料・相場

厚生労働省が運営する職業情報提供サイト「job tag」によると、ネイリストの平均年収は約320万円毎月の給与平均は約22万円(※)です。
※引用:厚生労働省「職業情報提供サイトjob tag(2024年11月22日時点)」

ネイルサロンによっては、売上などに応じてインセンティブがつくため、頑張り次第で年収を上げられる可能性があります。また、独立開業したり、管理職側に移行したりして、年収が上がる場合もあります。

残業代や手当の有無、福利厚生などはネイルサロンによって大きく異なるため、応募前にしっかり調べておきましょう。

ネイリストの給料については、以下記事でも詳しく解説しております。気になる方は、ぜひ参考にしてみてください。
▷「ネイリストの給料はどれくらい?雇用形態別の平均年収や給料を上げる方法も紹介

ネイリストの将来性

ネイルサロンで働くネイリストの女性

ネイリストは手に職を持つ仕事として、今後も活躍が期待される職業です。ネイル市場は安定して成長しており、顧客層もシニアやメンズにまで広がっています。

個人的なキャリアパスとしても、経験を積んだ後で独立して個人サロンを開業したりスクール講師を目指したりと、豊富な選択肢があります。
日本のネイル技術は海外でも評価が高いので、グローバルに活躍することも可能です。

ネイリストの代表的な4つの働き方

ネイリストの代表的な働き方としては、以下の4つがあります。どれが自分にあっているのかを考えるためにも、それぞれの働き方について知っておきましょう。

  1. ネイルサロンに就職する
  2. 開業して独立する
  3. 出張ネイリストとして働く
  4. スクールやメーカーで勤務する

1.ネイルサロンに就職する

ネイリストとしての働き方で代表的なのが、ネイルサロン勤務です。系列店を多数構えている大手サロンや、個人が運営するサロン、商業施設内のサロンなどさまざまな種類があります。

それぞれ人気のメニューや店内の雰囲気が大きく異なるため、自分が得意な施術をメインメニューにしているサロン、スタッフやお客様の雰囲気が自分にあっていると感じるサロンを選びましょう。

2.開業して独立する

店舗を借りたり、自宅の一部を改装したりして、独立開業する道もあります。
スタッフを雇わず1人で営業する場合、施術はもちろん開店準備から予約対応、接客、後片付け、売上管理など、すべてを自分でこなさなければなりません。

しかし、自分の得意なメニューをメインにできる、頑張り次第で収入アップを狙えるなど、メリットも大きくなります

働く日時も自分で決められるので、副業で土日だけネイリストをしたい、といった希望も叶えられます。

3.出張ネイリストとして働く

独立開業を希望しているものの自宅に施術スペースが作れない、店舗を借りる資金がないといったときは、出張ネイリストとして働く方法もあります。
出張ネイリストとは、店舗を構えずにお客様の自宅やイベントなどに出向いて施術を行うネイリストのことです。

美容室やエステサロンの一部を借りたり、芸能界や結婚式場などで活躍したりしている人もいます。

毎回材料や道具を持ち運ぶ必要があり、移動が大変ですが、できるだけ費用を抑えつつ開業したい人におすすめです。

4.スクールやメーカーで勤務する

ネイルサロンの現場で身につけた知識や技術を生かしてスクール講師になったり、ネイル関係のメーカーなどで働いたりする方法もあります。趣味でネイルを楽しんでいる人向けに、ネイル教室を開くのもひとつの道です。

先に紹介した各種資格を所持することは、こうしたキャリアに進む場合にも役立ちます。特にスクール講師を目指す場合は、日本ネイリスト協会などの認定講師資格を取得するのがおすすめです。

▷「JNAネイリスト認定講師とは?資格取得のメリットや、受験資格・試験内容を解説

ネイリストになるには多くの方法がある!

ネイリストは、お客様の爪を美しくする仕事です。

資格は必須ではありませんが、資格を取っておくと就職先の選択肢が増える、資格手当がつくことがあるなど、さまざまなメリットが得られます

資格を取る方法として、美容専門学校に通う、ネイルスクールに通うなどいくつか選択肢があるため、それぞれのメリット・デメリットを考慮したうえで決定しましょう。
ネイリストはサロンで働くだけでなく、独立したりスクール講師になったりと、幅広いキャリアパスがあるのも特徴です。

ぜひネイリストを目指してみてはいかがでしょうか? 

プロフィール画像

監修者SHOKO

トップネイリスト

EIL GROUP(大阪サロン責任者)

【かわいい・かっこいいをもっと身近に…】をモットーに、良心価格×高技術で全国で店舗展開しているトータルビューティーサロンEIL group(合同会社LIBEX)に関西エリアの店舗責任者として勤務。丁寧な接客と繊細な技術で圧倒的な指名数を誇る。

執筆者masuda