柔道整復師におすすめの副業9選｜選び方、注意点、始め方についても解説

収入アップやスキルアップ、キャリアアップを目的に副業をしたいと考える柔道整復師の方もいるのではないでしょうか。

柔道整復師は、所属している組織が禁止していなければ、副業を行っても問題ありません。しかし、柔道整復師として本業を行いながら副業をもつことは、想像以上に大変です。

そこで、本記事では柔道整復師におすすめの副業9選と本業と両立させるポイントを解説します。また、柔道整復師が副業を行う際に、注意するべきことも紹介します。

柔道整復師として本業を続けながらスキルを磨きたい方、副業を積極的に行いたい方は、ぜひ参考にしてください。

柔道整復師でも副業はできるのか

柔道整復師は、基本的に副業を行っても問題ありません。法律で違法になることもないため、柔道整復師は自由に副業を行えます。

しかし、企業や組織に所属して柔道整復師として働いている場合は、必ずしも副業をできるとは限りません。というのも、就業規則によって、副業や兼業を認めていない場合も多数あるためです。

そのため、企業などに所属しながら副業を行いたい場合は、事前に確認する必要があるでしょう。

柔道整復師が副業をする3つのメリット

独立したい方やスキルを磨きたい柔道整復師は、副業を行うことでよい影響があります。

ここでは、柔道整復師が副業を行うメリットを3つ紹介します。

収入が増える

副業を行う最大のメリットは、収入が増える点です。本業とプラスして働くため、副業を行う日数や時給にもよりますが、必然的に収入がアップします。収入が増えれば、自身の好きなことや資格の取得などにもお金を使いやすくなるでしょう。

柔道整復師の年収については、以下で詳しく記載しているため、詳しく知りたい方は参考にしてください。

▷「柔道整復師の年収はどれくらい？平均給与や給料をより上げる方法を解説」

スキルアップにつながる

副業を行うことで、新たな知識やスキルを身に付けられる可能性があります。というのも、普段の仕事ではできない経験をできるためです。柔道整復師のスキルや知識を活かせる場所で副業をすれば、普段とは違う経験ができるだけでなく、さらに施術スキルを磨けるでしょう。

例えば、ジムのスタッフとして副業を行えば、トレーニング中に痛みを感じた方などの早期サポートができるため、どの段階でどのような施術を行うとよいかなどを学べます。

スキルの向上は、お客様の満足度にもつながるため、本業でもメリットを感じられるでしょう。

人脈づくりができる

副業は、人脈を広げたい方にもメリットがあります。なぜなら、副業先のスタッフやお客様などと関わる機会が必然的に増えるためです。人脈づくりは、本業先のお客様数アップや独立開業などの目標を達成するチャンスにもなります。

例えば、すでに独立している整骨院などで副業を行うと、独立する方法やどのようにスキルアップをしていけばよいかなど、実体験を聞きながら学べます。

本業では関わる機会がなかった方と出会えるため、新たな学びや交流ができるでしょう。

柔道整復師が副業を始める前に知っておくべき3つの注意点

独立したい方やスキルを磨きたい柔道整復師は、副業を行うことでよい影響があります。

ここでは、柔道整復師が副業を行うメリットを3つ紹介します。

収入が増える

副業を行う最大のメリットは、収入が増える点です。本業とプラスして働くため、副業を行う日数や時給にもよりますが、必然的に収入がアップします。収入が増えれば、自身の好きなことや資格の取得などにもお金を使いやすくなるでしょう。

柔道整復師の年収については、以下で詳しく記載しているため、詳しく知りたい方は参考にしてください。

▷「柔道整復師の年収はどれくらい？平均給与や給料をより上げる方法を解説」

スキルアップにつながる

副業を行うことで、新たな知識やスキルを身に付けられる可能性があります。というのも、普段の仕事ではできない経験をできるためです。

柔道整復師のスキルや知識を活かせる場所で副業をすれば、普段とは違う経験ができるだけでなく、さらに施術スキルを磨けるでしょう。

例えば、ジムのスタッフとして副業を行えば、トレーニング中に痛みを感じた方などの早期サポートができるため、どの段階でどのような施術を行うとよいかなどを学べます。

スキルの向上は、お客様の満足度にもつながるため、本業でもメリットを感じられるでしょう。

人脈づくりができる

副業は、人脈を広げたい方にもメリットがあります。なぜなら、副業先のスタッフやお客様などと関わる機会が必然的に増えるためです。

人脈づくりは、本業先のお客様数アップや独立開業などの目標を達成するチャンスにもなります。

例えば、すでに独立している整骨院などで副業を行うと、独立する方法やどのようにスキルアップをしていけばよいかなど、実体験を聞きながら学べます。

本業では関わる機会がなかった方と出会えるため、新たな学びや交流ができるでしょう。

柔道整復師が副業を始める前に知っておくべき3つの注意点

柔道整復師は副業を行えますが、注意しておかなければ大きなトラブルに発展するおそれもあります。

トラブルを未然に防ぐために、副業を始める前に3つの注意点を把握しておきましょう。

法定の労働時間を超過してしまうことがある

柔道整復師の副業は法律上問題ありませんが、労働時間には注意が必要です。労働基準法では、原則として1週間に40時間、1日に8時間を超える労働は法定時間外労働（残業）と見なされるためです。

ここで理解しておかなくてはならないのは、この労働時間は本業と副業の時間を合算して計算されるという点です（労働基準法第38条1項）。

例えば、本業ですでに週40時間働いている場合は、副業で1時間でも働くと法定労働時間を超えてしまうことになります。そのため、副業を行った時点で労働基準法違反です。労働基準法に違反すると6か月以下の懲役もしくは30万円以下の罰金が科せられます。

36協定を結んでいる企業であれば、1ヶ月45時間、1年で360時間までの時間外労働が認められます。

しかし、労働基準法を気にせずに働き続けると、罰則だけでなく働きすぎによる過労死のリスクもあり、非常に危険です。

また、労働基準法に違反した場合、罰則は労働者ではなく、使用者に科せられます。本業または副業の雇用主に迷惑をかけることになりますので、本業の雇用主によく相談したうえで、副業の稼働時間には十分に気をつけなければいけません。労働時間は、労働者自身が正確に管理しなければならないことをしっかり理解しておきましょう。
※引用：労働基準法｜e-Gov法令検索

本業に支障を来す可能性がある

副業に時間やエネルギーを費やすことで、本業に支障が生じてしまう可能性についても考慮しなくてはなりません。懸念点として押さえておきたいのは、本業にあてられる時間が減ってしまったり、睡眠不足や疲労の蓄積によりパフォーマンス（施術の質）が低下してしまったりすることです。

さらには、施術ミスや説明不足などによる患者とのトラブル、本業や副業で取り扱っている情報の漏えいによる勤務先とのトラブルなどのリスクにも注意しなくてはなりません。

労力と収入が見合わない副業も存在する

せっかく副業を始めても、かけた時間や労力に見合った収入が得られない、というケースも存在します。特に以下のようなケースでは、費用対効果が悪くなりやすい傾向が見られます。

• 経験やスキルが不足している分野での副業
• 報酬や単価が低い案件
• 準備や移動に時間がかかる仕事

副業を探す際には、事前に自分自身のスキルや希望する収入などを考慮して、時給や必要な準備などを情報収集しましょう。

柔道整復師のスキルを活かせる副業9選｜特徴と収入目安

柔道整復師はさまざまな副業が可能ですが、スキルを活かすのであれば以下の9つがおすすめです。

• 別の院での整体師、柔道整復師
• 出張施術スタッフ
• スポーツトレーナー
• パーソナルトレーナー
• リラクゼーションサロンのセラピスト
• 機能訓練型デイサービスのスタッフ
• スポーツジムのスタッフ
• 柔道整復師学科の講師
• 柔道整復師についての情報発信

本章では、それぞれの仕事内容や特徴、収入の目安を紹介します。

別の院での整体師、柔道整復師

柔道整復師がチャレンジしやすい副業として、別の院で整体師や柔道整復師として働く方法があります。仕事内容は本業とほとんど変わらないため、業務の内容に戸惑うことなく始められるでしょう。

ただし、同業の院で兼業することを制限されている場合もあります。

仮に、在籍している院や働きたいと思った院が就業規則を設けていた場合、違反になる恐れがあるため、必ず副業を始める前に確認しておきましょう。

出張施術スタッフ

出張施術スタッフは、お客様の自宅や滞在先に出張して施術を行います。普段の整骨院などで行っている施術を出張先で行うため、特別なスキルは不要です。

しかし、副業で施術を行う際は、新たに保健所と厚生局に届け出を出す必要があります。保健所への提出は自身で、厚生局への提出は全国柔整鍼灸協同組合からの手続きが必要になるため、早めに準備しましょう。

出張施術は「往診」ともいわれ、保険適用される施術です。

ただし、保険適用の範囲が、下半身の骨折や捻挫などによって自力で動けない場合のみと決められています。保険適用の範囲や往診料の計算などが必要になるため、はじめは難しく感じるかもしれません。
※引用：勤務する柔整師の雇用・退職時には必ず保健所と厚生局に届出が必要です　全国柔整鍼灸協同組合

スポーツトレーナー

スポーツトレーナーはアスリートやジムの利用者にトレーニング指導、メンテナンス指導などを行う職業です。実際にアスリートに施術を行ったり、ストレッチ指導を行ったりするため、本業としてスポーツトレーナーをしている方のなかにも柔道整復師の資格を持った方が多数います。

例えば、プロのアスリートに指導を行う立場になった場合、契約内容によっては試合に帯同しなければならない場合もあります。

そのため、本業をしながらスポーツトレーナーとして副業を行いたい方は、契約内容や勤務場所をしっかり確認しておきましょう。

パーソナルトレーナー

パーソナルトレーナーは、マンツーマンでトレーニングを行う仕事です。柔道整復師は、解剖学や運動学などの知識を活かして、お客様にあわせたトレーニングを提供できるため、相性がよいと考えられています。

オンラインでパーソナルトレーナーとして働くなど、自身のライフスタイルに合わせた方法で副業をできるでしょう。

パーソナルトレーナーの収入形態は働く場所によっても異なります。時給のみや出来高のみの場合もあれば、両方を採用している組織もあるでしょう。

そのため、働く前に収入の制度や契約事項はしっかり確認し、トラブルを未然に防ぐことが大切です。

リラクゼーションサロンのセラピスト

リラクゼーションサロンは、心身のリラックスや癒しを目的としたサロンです。柔道整復師として培った経験を活かしながら、お客様の心や体の健康をサポートできる可能性があります。

柔道整復師はマッサージの施術は認められていません。マッサージを行うにはあん摩マッサージ指圧師の国家資格が必要になるため、行う施術には注意しましょう。

また、出張施術では申請などが必要でしたが、リラクゼーションサロンは保険適用外で、治療もできないため、届け出などは必要ありません。

リラクゼーションサロンは治療ではなく癒しを目的としているため、整骨院などで行う行為とは違う点を理解しておくことが大切です。

機能訓練型デイサービスのスタッフ

機能訓練型デイサービスとは、リハビリ専門の介護施設です。運動療法やリハビリを重点的に行っており、専門的な知識を持つ柔道整復師におすすめの副業です。

異なる職種の方と一緒に働ける環境は、本業では習得できない新たなスキルを身に付けられるでしょう。

スポーツジムのスタッフ

スポーツジムのスタッフは、ジムのフロントで受け付け業務を行ったり、トレーニング器具の説明を行ったりする仕事です。ジムによっては運動や食事の提案などを行う場合もあります。

柔道整復師として身に付けた知識などが、ジムの利用者への提案に活きる可能性があります。施設によっては昼間のみのため、副業をする時間が確保しにくいかもしれませんが、24時間営業のジムであればスケジュール管理がしやすいでしょう。

柔道整復師学科の講師

柔道整復師学科の講師として、学生にスキルや知識を教える副業もあります。アルバイトなどの自由が利くような働き方は難しい傾向がありますが、教えることでさらに知識を身に付けたい方などにおすすめの副業です。

柔道整復師学科の講師をするには、3年以上の実務経験がなければいけません。また、2020年以降に国家資格を取得した場合は、5年以上の実務経験が必要です。

さらに、教員資格が必要になるため、柔道整復師として働き始めたばかりの方はほかの方法で副業を検討しましょう。

柔道整復師についての情報発信

柔道整復師は、ブログやYouTubeなどを通じて、情報発信活動も行えるでしょう。実際に、柔道整復師の1日のスケジュールやよいところなどを発信しているYouTubeアカウントなども多数あります。

YouTubeやブログは手軽に始められる副業ですが、誰でもすぐに稼げるように仕事ではありません。継続して記事を書いたり動画を投稿したりしながら、ファンを定着させる必要があります。

ただし、発信を続けると本業の集客につながる可能性もあるため、今後独立などを考えている方にもおすすめの副業です。

柔道整復師が副業先を選ぶときの3つのポイント

副業はあくまでも本業とは別に行う仕事であり、メインではありません。そのため、本業を最優先に考えたうえで、副業を選ぶ必要があります。

柔道整復師が副業先を選ぶときのポイントをおさえ、本業と両立できるようにしましょう。

本業に支障が出ない範囲で探す

仕事はあくまでも本業がメインです。本業でしっかり施術できなければ、ほかの職員やお客様から不信感を持たれてしまうおそれがあります。

そのため、副業を行う際は、自身の体調や施術に悪影響を与えない範囲で探しましょう。副業の日数や働く時間、仕事内容を調整すれば、本業に支障を出さずに働けます。

本業でまずは成果や実績を積み上げ、副業でさらにスキルアップや収入アップを目指しましょう。

高時給の仕事を探す

収入アップを目的に副業を行う場合は、高時給の仕事がおすすめです。高時給の仕事を選んだほうが、短時間でも稼ぎやすくなります。

高時給で副業を行う方法は以下の通りです。

• 求人情報の比較検討：複数の求人サイトなどを比較し、より高い時給や案件単価の高い仕事を探す
• 専門性の高い職業：スポーツトレーナー、機能訓練の指導員など
• 経験やスキルをアピール：履歴書や職務経歴書、面接で、自身の経験やスキルをアピールし、時給や案件単価の交渉を行う（特に業務委託の場合）

副業をできる時間は限られるため、少しでも多く稼ぎたいという方は高時給の仕事を探すとよいでしょう。

本業に活かせる副業を行う

本業に活かせる副業を行うと、スキルアップや収入アップだけでなく、キャリアアップも期待できます。そのため、柔道整復師の国家資格を活かせる副業を行うとよいでしょう。

今回紹介した副業は、すべて柔道整復師の国家資格を活かして行える副業です。本業の経験が副業で活用され、さらに副業で身に付けたスキルや経験を本業で活かせるため、本業にも副業にもメリットがあります。

将来、柔道整復師として独立するために副業をする方は、施術や店舗運営のスキル向上に直結するような副業がよいでしょう。

柔道整復師の副業の始め方

柔道整復師の具体的な副業の始め方を4つのステップで解説します。就業規則違反などを防ぐためにも、安全に副業を始める方法を理解しておきましょう。

1.勤務先の就業規則を確認する

まずは、現在の勤務先に副業を行ってよいか確認しましょう。

フリーランスや個人事業主の方は不要ですが、組織に所属している方は、就業規則違反になったり、副業自体は可能でも届け出を出したりしなければならないケースがあります。

もし、就業規則で副業が禁止されているにもかかわらず、副業を行った場合は、減給や出勤停止、組織によっては懲戒処分などのリスクもあります。そのため、副業を始める前に必ず勤務先に副業をしても問題ないかを確認しましょう。

2.勤務条件や必要なスキルなどの情報収集をする

副業が可能であれば、副業を行う理由や目標、自身の勤務可能時間を明確にしたうえで、条件に合う副業先を探しましょう。

明確にするべき点は以下の通りです。

• 副業の目的：収入アップ、スキルアップ、独立準備など
• 具体的に達成したい目標：月収5万円アップ、介護系の施術スキルを修得、3年後に独立、など
• 目標達成のための計画：いつまで副業を続けるか、どのようなキャリアプランで達成するか
• 勤務可能時間：副業ができる曜日や時間の確認

インターネットで「（働きたい副業の職種）　副業」や「（職種）　アルバイト」のように入力すると求人情報が多数表示されます。

働きたい地域が明確に決まっている場合は、追加で市区町村などを入力すると、より希望にマッチした求人情報が表示されるでしょう。

3.応募する

条件がマッチした副業先を見つけたら、応募して面接を受けます。面接の際は、なぜ働きたいか、どのような目標があるかを明確に伝えるとよい印象を与えられるでしょう。

また、職種によっては柔道整復師の資格を持っていることを伝えると、高評価になる可能性があります。特に、機能訓練型デイサービスやスポーツトレーナーは、専門的な知識を必要とする場面もあるため、積極的にアピールしましょう。

4.副業を始める

勤務先や勤務日が決まったら、いよいよ副業開始です。副業をする目的や達成したい目標にあわせ、本業と並行しながら働きます。

例えば、独立を目標にパーソナルトレーナーとして集客力を身に付けるのであれば、SNSを積極的に活用したり、利用者に口コミをお願いしたりするなど、具体的な行動を考えましょう。

また、副業が始まると、今までよりも長い時間働くことになるため、体調や時間の管理も大切です。

まとめ

柔道整復師は、法律で副業をしてはいけない決まりはありません。

ただし、労働時間や宣伝活動などは、法律で制限がある部分もあり、所属している組織によっては副業を禁止しているケースもあるため、必ず事前に確認しましょう。

また、柔道整復師が副業を行う場合は、目的や目標を具体的にし、ゴールにあわせて副業先を選ぶことが大切です。特に、専門的なスキルや知識を活用できる職種が、柔道整復師の副業にはおすすめであり、収入アップやスキルアップが期待できます。

自身の目的にあわせて副業を行い、積極的にスキルや知識を磨きましょう。