美容部員

公開日:

美容部員の給料はどれくらい?年収をアップさせる方法も解説

これから美容部員を目指そうと考えている方にとって、美容部員の平均的な給与、年収はどれくらいなのかという情報をあらかじめ知っておくことは非常に重要です。

この記事では、美容部員の平均給与や状況別の給与実態を詳しく解説します。自分に合う就職先を見つけるコツ、就職後に年収アップを目指す方法も詳しく紹介します。

美容部員の給与はどれくらい?月給、賞与、年収を紹介

給料袋と電卓

厚生労働省が提供している職業情報サイトによると、美容部員の平均給与(※)は以下の通りです。

種別

金額

月給

22万8,000円

年収

369万4,000円

賞与(ボーナス)

95万8,000円

このデータを見ると、月給は22万8,000円で、年収のうち賞与が占める割合が大きいことが分かります。実際に計算してみると、年収(369万4,000円)から月給を12か月分(273万6,000円)引いた残りが賞与の95万8,000円です。

賞与額は企業ごとに異なりますが、大手化粧品メーカーや有名ブランドに所属する美容部員の場合、賞与が比較的多い傾向があります。一方で、個人経営のサロンや小規模の化粧品販売店では、賞与が少ない、あるいは支給されないケースもあるため、勤務先の選び方が重要です。
※引用:厚生労働省「職業情報提供サイト jobtag」
※2026年2月時点

美容部員の給与をさまざまな観点で紹介

給料を手渡しで受け取る様子

美容部員の給与は一様ではなく、年齢、勤務先、雇用形態、役職、地域など、さまざまな要因によって異なります。これらの要因が給与にどのように影響を与えるかを理解すれば、自分にとって最適な働き方を見つける手助けとなります。

年齢による給与の違い

美容部員としての年収は、年齢と共に変化する傾向があります。ここでは、年齢別の平均年収(※)を一覧で紹介します。

年齢

平均年収

~19歳

243万7,600円

20~24歳

303万9,800円

25~29歳

350万6,500円

30〜34歳

372万3,200円

35〜39歳

398万5,600円

40〜44歳

409万2,900円

45〜49歳

412万2,200円

50〜54歳

402万700円

55〜59歳

377万800円

60〜64歳

306万1,900円

65〜69歳

262万3,400円

70歳〜

246万5,200円

※引用:厚生労働省「職業情報提供サイト jobtag」
※2026年2月時点


勤務先による給与の違い

美容部員の給与は、働く場所や勤務先によって異なります。主な働き先として、百貨店、ドラッグストア、量販店、美容サロンなどが挙げられます。これらの職場は、それぞれ給与の水準や求められるスキルが異なります

たとえば、大手百貨店に入っている有名ブランドと地域密着型の店舗では、給与や昇給の機会に差が出ることがあります。
さまざまな求人を幅広く比較検討することで、より自分に合った勤務先を見つけやすくなります。働き方の選択肢を増やすためにも、求人情報を比較しながら検討してみてください。

雇用形態による給与の違い

美容部員の給与や年収には、雇用形態が大きく影響します。正社員、契約社員、パートやアルバイトなど、それぞれの働き方によって基本給や待遇が異なるため、自分の目標やライフスタイルに合った雇用形態を選ぶことが重要です。

正社員の場合

正社員として働く美容部員の平均年収は、求人ボックスによると384万円(※)です。月収に換算すると、32万円です。
※引用:求人ボックス「美容部員の仕事の年収・時給・給料」
※2026年2月時点

派遣社員の場合

派遣社員として働く場合、時給の平均は求人ボックスによると1,498円(※)です。1日8時間、月22日勤務と仮定すると、月収は26万4,000円です。
※引用:求人ボックス「美容部員の仕事の年収・時給・給料」
※2026年2月時点

アルバイト、パートの場合

アルバイト、パートとして働く場合、時給の平均は求人ボックスによると1,138円(※)です。1日8時間、月22日勤務と仮定すると、月収は20万288円です。
※引用:求人ボックス「美容部員の仕事の年収・時給・給料」
※2026年2月時点

役職別での給与の違い

美容部員として経験を積み、勤務態度や成績が評価されると、店長や副店長、マネージャー、リーダーなどの役職に昇進する場合があります。役職別の給与はブランドや企業によって異なりますが、役職が上がるにつれて給与が増加するのが一般的です。役職に就くことで、任される仕事の内容や責任が増え、それに伴ってマネジメントのやりがいや達成感を得られます

働く地域別での給与の違い

美容部員の給与は、働く地域によっても異なります。地域ごとに生活費や物価が違うため、給与水準にも差が生じることがあります。特に都市部では給与料が高くなる傾向があり、地方では給与が低くなる傾向があります。地域別の正社員の平均給与は以下の通りです。

地域

平均年収

引用元

関東

24万5,400円

関東の 美容部員・サロン平均データ

関西

23万9,000円

関西の 美容部員・サロン平均データ

九州・沖縄

23万2,000円

九州・沖縄の 美容部員・サロン平均データ

※2026年2月時点のデータ
※随時更新されているため、最新情報は各エリアのページからサロン平均データをご確認ください

美容部員が給与、年収をアップさせる方法

店内で商品を案内する美容部員

美容部員として働く中で、給与や年収を増やしたいと考える方は多くいます。美容業界では、経験やスキルが評価されやすく、自分の努力次第で収入をアップさせることが可能です。

一方で、収入アップには具体的な行動や計画が求められるため、明確な目標を設定することが大切です。以下のような方法を通じて、キャリアアップや働き方の見直しを進めることで、収入がアップする可能性が広がります。

  • インセンティブ制度のある化粧品メーカー、ブランドで働く
  • より条件の良い化粧品メーカー、ブランドに転職する
  • 正社員を目指す
  • キャリアアップ、役職付きを目指す
  • 美容に関する資格を取得し、資格手当を得る

インセンティブ制度のある化粧品メーカー、ブランドで働く

インセンティブ制度を導入している企業では、基本給に加え、販売実績に応じてインセンティブが支給されます。この制度では、接客に慣れて商品をスムーズに販売できるようになれば、自然とインセンティブが増え、それに伴い給与もアップします。

さらに、接客スキルを磨いたり、美容知識を増やしたりすることで販売実績が向上し、より高い収入を得ることが可能です。日々の営業努力を積み重ね、販売実績を伸ばしていくことが給与アップにつながります。

より条件の良い化粧品メーカー、ブランドに転職する

手取りを増やすためには、転職を検討することもひとつの方法です。転職活動では、面接や書類審査で自身の実績や過去の仕事内容が問われます。そのため、十分な経験を積んでおき、自信を持って経歴を説明できるよう準備しておくことが大切です。

自分のスキルや実績を面接でうまくアピールできれば、より良い条件で転職することが可能になり、美容部員としてさらにステップアップできます。特に、外資系ブランドは国内企業より高い給与を提示する傾向があり、その点も考慮する価値があります。求人をチェックする際は、ブランド名や会社の規模だけにとらわれず、転職エージェントや求人サイトを活用して、現在の職場より条件が優れているか、希望する働き方ができるかをじっくり検討することが重要です。

正社員を目指す

現在、契約社員やアルバイトの場合、正社員として働くことで年収をアップできる可能性があります。先に示したデータからも分かる通り、正社員のほうが給与や年収が高い傾向にあります。契約社員やパートから正社員を目指すことで、収入アップの可能性が高まります。

また、インセンティブやボーナス支給は正社員のみが対象となることが多いため、正社員として働くことには大きなメリットがあります。さらに、正社員として就職するほうが、リーダーや店長、マネージャーなどの役職を目指しやすいと考えられます。

現在の企業に社員登用制度がある場合は、勤続年数を重ねたり、必要な試験を受けたりすることで、パートやアルバイトから正社員に登用されるチャンスがあります。社員登用制度がない企業で働いている場合、登用制度が整っている企業に転職するのも有効な手段です。

キャリアアップ、役職付きを目指す

給与を増やす方法のひとつとして、キャリアアップを目指すことが挙げられます。勤続年数がある程度あり、勤務態度や実績が評価されれば、店長や副店長、リーダー、マネージャーなどの役職を任されるチャンスが増えます。パートやアルバイトとして働いていても、長期間働くことで役職を任される場合もあります。役職が付くと基本給が上がるのが一般的です。また、役職に就かない場合でも、勤続年数を重ねることで基本給が上がる傾向があります。

美容に関する資格を取得し、資格手当を得る

美容に関する資格を取得することで、資格手当を支給してくれる企業もあります。主におすすめの資格としては、民間資格の「日本化粧品検定」や「日本メイクアップ知識検定試験」「日本メイクアップ技術検定試験」、また国家資格である「美容師免許」などがあります。これらの資格を取得することで、専門的な知識や技術を証明でき、給与アップにつなげられる場合があります

日本化粧品検定

日本化粧品検定は、文部科学省が後援していることで知られる民間資格のひとつです。3級から1級までの段階があり、1級を取得すると化粧品の専門家として認められる資格です。現在では累計受験者数が166万人を超えており、その注目度は年々高まっています。
※引用:一般社団法人日本化粧品検定協会「日本化粧品検定」(文部科学省後援)
※2026年2月時点

日本メイクアップ知識検定

日本メイクアップ知識検定試験は、メイクアップや顔分析、スキンケア、化粧品、皮膚、さらにはメイクアップの修整方法など、幅広いメイクアップ知識を問う試験です。民間資格の中でも美容部員との親和性が高く、実務で役立つ内容が含まれています。試験は、基礎知識を問う「ベーシック」と、ベーシック合格者を対象にした、応用知識を問う「アドバンス」に分かれています。
※引用:一般社団法人JMA「日本メイクアップ知識検定試験」

日本メイクアップ技術検定

日本メイクアップ技術検定試験は、主にメイクアップを職業として志す方に、メイクアップに関する知識や技術を評価、認定する資格です。美容部員との親和性が高い資格として知られており、実務に直結する内容を学べます。

具体的には、メイクアップやスキンケア技術の認定に加え、接客マナーや商品知識も体系的に習得できるため、現場でそのまま生かせるスキルが身につきます。試験は3級から1級までの3段階に分かれており、自分の成長に伴い段階的に挑戦することが可能です。
※引用:一般社団法人JMA「日本メイクアップ技術検定試験」

美容師免許

美容系資格の中でも最高峰と言われるのが国家資格の美容師免許です。美容師として働くために必須の資格ですが、美容部員が取得することにもいくつかのメリットがあります。国家資格であるため信頼度が高く、確かな知識と技術を証明できます。なお、美容師免許を取得するには、厚生労働大臣指定の美容専門学校に通わなければなりません。資格取得までにかかる期間は、昼間もしくは夜間課程で2年以上、通信課程の場合3年以上を要します。必要な課程を修了した後に、美容師国家試験の受験資格を取得できます。

美容師免許を取得するには、ヘアだけでなくメイクを含む美容全般の知識が求められるため、美容部員としてもそのスキルを生かせます。この資格を持つことで、単なる商品販売だけでなく、全般的な美容アドバイスが可能になります。

美容師免許に関する詳細な情報については、関連記事でさらに詳しく紹介しています。
▷「【2024年度最新】美容師国家試験の内容は? 合格率や日程、受験資格も解説

まとめ

美容部員の給与や年収は、勤務先や雇用形態、地域、役職など、さまざまな要因によって異なります。たとえば、インセンティブ制度を導入している企業で働くと、販売実績に応じて収入が増える可能性があります。また、契約社員やパートから正社員を目指したり、役職に就いたりすることで基本給やボーナスが上がり、収入アップが期待できます。

さらに、美容に関する資格を取得することも収入アップにつながる有効な方法です。民間資格としては「日本化粧品検定」や「日本メイクアップ知識検定試験」などがあり、基礎から応用まで幅広い知識を学べます。国家資格である「美容師免許」は信頼度が高く、美容部員としてのキャリアにも役立つため、取得を検討する価値があります。

年収アップのためには、現在の働き方を見直し、スキルアップや転職といった選択肢を検討することが重要です。本記事で紹介した方法を活用し、自分に合ったキャリアプランを立てましょう。

プロフィール画像

監修者今川ちか

美人Eラインフェイシャル®考案者

AGOセラピストスクール

美容業界で豊富な経験を持ち、AGOセラピストスクールの講師として活躍する今川ちか先生。美容部員やエステティシャンとしてのキャリアを経て、現在はEライン美人専門家として女優さんなどから高評価を得ています。

プロフィール画像

監修者秋田 繁樹

特定社会保険労務士

社会保険労務士法人 秋田国際人事総研

2004年に秋田社会保険労務士事務所として開業スタートアップをはじめ中小企業の就業規則の作成や労働トラブルの予防や解決のためアドバイスを行っています。

執筆者あすこ