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「時間＝金＝命」
「命は有限」
「時間は平等」
「こんなはずじゃなかったという生き方はしてほしくない」

何不自由なく育ててもらった山口仁
高3で進路を決める時に就職もしたくないし、大学もいきたくない、親の溶接業を継ぐ選択肢はあったが、心の底からやりたくはなかった。
そんな学生で、バンドマンになりたかった人でした。音楽専門学校に行こうとしていたが、好きだったアーティストが「学校行ってロックなんか学べねー」と言っていたのを聞いて、学校に行くのはやめて、興味があった理容師の世界に足を踏み入れました。スタートも何となくで始め
たのが正直なところでした。

就職してからすぐにスタイリストになることができて、少しずつ楽しさだったり、達成感だったりが芽生えてきて、とりあえず理容師をやっていていいなと思っていた時でした。専門学校で知り合った親友が、自転車の交通事故で亡くなりました。

喪失感と、自分は今何をやっているのだろうか？という気持ちになりました。
彼は自分よりもこの業界が好きで、前向きに取り組んでた1人。なんで頑張っている人が亡くなり、そうでない人は生きているのか？
命は有限で、犯罪者は捕まって刑務所に入って生きてはいるけど、何もい善人が交通事故で帰らぬ人になるという、命は平等じゃないと感じたのが23歳の時の出来事です。もっとあの時こうすればよかった、という後悔が沢山ありました。
このままではいけないと感じました。

時間を大切にし、周りの支えに感謝すること。親があって今の自分がいること。
今生きていられるのは当たり前ではなく、生かされている、自分が存在できているのは周りの支えがあってこそ。日々の感謝を忘れてはいけないと思います。

『時間＝金＝命』だということが自分の心の中に刻まれています。
彼が今も生きていたら、間違いなく一緒に会社にいただろうと心から信じています。

何となくで理美容業を初めて、何となくでやめていく人を何人も見てきました。そういう人にも命はある。目の前のお客様を笑顔にし、自分が幸せな連鎖を生んだ方がいい人生送れるんじゃないか？
この感覚は、19・20歳ではなかなか感じることができない内容だと思います。その人にも命はある。
1度きりの人生何となくで呼吸すんのやめましょう。
こんなはずじゃなかったという生き方はしてほしくないから。